PEOPLE. 1
技能職
炉を守るチームの
コンダクターとして
福山事業所 コークス炉修課
小野 翔馬
Shoma Ono
PROFILE
岡山県立笠岡工業高等学校卒業。
進路担当の先生の勧めでメガテックを知り、職場見学で感じた温かな社風に惹かれて入社を決める。
入社後は福山事業所に配属され、3年目からは作業指揮者として活躍中。
現在の仕事
福山事業所コークス炉修課で、大型の窯炉のメンテナンスに携わる。作業指揮者として作業員の取りまとめを行うほか、依頼元との調整役も担う。さらに後輩の指導、育成にも携わる。
STORY 01
焦ることなく、じっくり学べる環境
就職活動を始めた際、高校の副担任兼進路担当の先生が勧めてくれたのが、メガテックでした。もちろん初めて耳にした社名です。どんな仕事をするのか、想像もつきません。そこで水島事業所へ職場見学に行くことになりました。初めて足を踏み入れた製鉄所はスケールが大きくて、圧倒されるばかり。炉の修理に当たる作業員の姿を遠目にして、いかにも“プロフェッショナルの仕事”という印象を受け、自分も同じようになりたいと憧れました。説明を担当してくれた先輩社員の皆さんは優しくて、何も知らない私に対して丁寧に仕事の内容や会社の特徴などを教えてくれました。その様子に、きっと温かくて人を大切にする社風だろうと感じ、入社を決めました。この印象は入社後も変わらず、1年目のOJT期間は、先輩がつきっきりで基礎から丁寧に仕事を教えてくれました。まず先輩がお手本を見せてくれ、次に自分がやってみて、そして注意する点などを教わりました。じっくりと、決して焦るようなことはなかったので、落ち着いて仕事を学ぶことができたと思います。また、先輩は「こんな資格を取るといいよ」とアドバイスしてくれたので、それに従って無理なく資格が取得できました。費用を会社が負担してくれたのもありがたかったです。高校卒業時の私は特にこれと言った資格を持っていなかったのですが、おかげで今では5~6の資格を持っています。
STORY 02
技能職だから得られる誇り
入社以来私は、福山事業所で製鉄所のコークス炉の補修作業に携わっています。コークス炉とは原料の石炭からコークスを製造するための大型の窯炉のことです。耐火レンガ製で半永久的に使える炉ではあるものの、使っているうちに劣化してしまうため、こまめな補修が必要となります。そこで私たちが、高所作業車に乗り、長尺のランスと呼ばれる棒を使って補修作業を行います。その作業は補修技術を持つ私たちだからできるものであり、技能職ならではのやりがいを実感します。1日作業すると体は疲れるのですが、それはとても心地よい疲労感であり、精神的な充足感が得られます。経験を積んでからは、難易度が高い炉上からの補修作業も任されるようになりました。炉は高さが8メートルもあり、その高さで作業をしながら周囲を見渡すと、製鉄所の安定稼働に自分が貢献しているんだという実感が得られ、誇らしく感じます。
STORY 03
作業を指揮し、安全を守り抜く
入社3年目から私は、作業指揮者というポジションを任されています。作業指揮者とは炉の補修作業を担う作業員をまとめ、作業内容を指示したり、段取りを考えたり、依頼元の要望を伺って調整したりといった仕事を行います。上司に「作業指揮者をやってほしい」と言われたときは、自分にできるか自信がなくて不安でしたが、作業員の皆さんに支えられながら、着実に経験を積んできました。ベテランの作業員の方々が私のような若手の成長をサポートしてくれることは、当社の人を大切にする文化の表れです。私が仕事の際に大切にしているのは、安全です。当たり前のことですが、ケガや事故等は絶対に起こしてはなりません。そこで私は行動する前に一度深呼吸し、間を置いてから状況判断するように心がけています。作業の際に使う道具・工具には、私たち自身が使いやすいように工夫したものもあります。今後はより機能的で安全なオリジナル工具を私の手で生み出していきたいと思っています。また、人材育成も大切なテーマです。私が指導した後輩が、今では新人の指導役を務めており、その姿には頼もしさを感じています。優秀な後輩が多く、これからも人を育て、技術を受け継いでいくことに取り組んでいく考えです。
休日は愛車と一緒です
安全な作業のためには、体調管理も重要です。規則正しい生活を心がけるとともに、適度な腹筋運動やスクワット、ランニングなどで体力を養っています。趣味はバイク。休日には愛車を操って、気ままに走っています。風との一体感は最高のリフレッシュで、このひとときも体調管理につながっています。